CPUを理解しよう
PCの心臓部はなんといってもCPUです。中古PCの購入に際しても、まっさきにチェックすべきポイントになります。
「中古PCについて1」で触れたように、「PCの用途・目的」に合ったものを選ぶべきですが、そのためにはCPUに関するある程度の知識を持っておく必要があります。基本的なポイントを押さえましょう。
そもそもCPUとは
CPU Central Processing Unitは、ファイルとデータのやりとりをしながら、数値演算や論理演算をおこなう計算装置です。
現在は32bitと64bitの2種類があり、32bitでは最大4GB(ギガバイト)、64bitでは最大8GBのメモリーをあつかえます。当然、64bitの方が高速・高性能です。
bit数のほかにCPUの性能の目安になるポイントになるのは、
・クロックレート
・コア数
・スレッド数
などです。
クロックレート(クロック周波数)
CPUはリズムを刻む信号にタイミングを合わせて動作します。1秒間に何回、このリズムを刻むかをあらわす数値がクロックレートです。「クロック周波数」、「定格クロック」ということもあります。
現在、クロックレートはGHz(ギガヘルツ)の単位であらわされます。「2.5GHz」、「3.2GHz」といった具合です。この数値が大きいほど、CPUは1秒間により多くの動作をしていることになりますので、高速になると言えます。
コア数
「ムーアの法則」のところでも触れましたが、ひとつのCPUの中に複数のプロセッサコアが置かれるアーキテクチャ(作り方・構造)が現在の主流です。ひとつのCPUの中で複数のCPUが並列動作しているようなイメージで考えてください。
理論的には、コア数が多いほど高速・高性能になります。
スレッド数
CPUが同時に処理できる命令の数がスレッド数です。スレッド数が多いほど、CPUは並行作業がたくさんできるようになり、高速になります。スレッド数がひとつのものは「シングルスレッド」、複数のものは「マルチスレッド」といいます。ほぼ、コアひとつにつき2スレッドというCPUが多くなっています。
CPUのメーカー
PC用のCPUを供給しているメーカーは、ほぼインテル Intel とAMDの2社になります。市場シェアはインテルが7割以上を占めています。AMDも性能面ではインテルに遜色ないCPUをリリースしています。しかし、中古PC市場で見かけるのは、ほとんどがインテル製CPU搭載機でしょう。
Core i〇を選んでおけばまちがいなし
CPUのあれこれを考えて迷うのも、けっこう楽しいものではあります。しかし面倒でもあることもたしかです。あまり深く考えなくても、とりあえず選んでおいて大きなまちがいはない選択肢もあります。
インテルの Core i〇シリーズです。○のところには数字が入ります。数字が大きい方が高速・高性能で、
Core 2<Core i3<Core i5<Core i7<Core i9
といった順に高性能になっていきます。
ただしそれぞれのCPUには「世代」というものがあり、同じ「Core i○」であっても世代があとのものの方が高速・高性能です。「世代」については、「Core i○」につづく型番の数字を見ればわかります。
まず、
型番の数字が3ケタのものは「第1世代」です。たとえば、
Core i5-880のようになっているものは第1世代。のちにシリーズ化される流れをつくったCPUですからリリース当時は優秀だったのですが、やはり初代は初代。今現在の平均的水準から見るとあまり性能は良くありません。おそいです。
型番の数字が3ケタの第1世代CPU搭載機は避けましょう。
第2世代以降になると、型番の数字は4ケタになります。そして、
4ケタの先頭の数字、千の位の数字が世代をあらわします。たとえば、
Core i5-6200Uとなっていれば、これはCore i5シリーズの第6世代ということです。
現在、Core i9シリーズは第7世代、それ以外のCore i3からCore i7までの各シリーズは第8世代までリリースされています。
一般的な用途ならCore i3かCore i5で問題なし
「PCの用途・目的」のところで触れたように、ハイレゾリューションの動画編集やグラフィックゲームのような「重い」処理をおこなうのでなければ、たいていの用途・目的にはCore i3かCore i5の第2世代以降で十分です。
CPUよりも、むしろ
メモリーの搭載容量が体感処理速度を左右することがよくあります。Core i3なら4GB、Core i5ならできれば8GBあれば快適に使えるでしょう。
【参考】CPUの脆弱性問題は心配無用
2018年の2月から5月にかけてインテル製CPUについて、そして3月にAMD製CPUについて、それぞれ「脆弱性がある」との指摘があり、大きな騒ぎになりました。本記事を書いている時点からはごく最近のことです。
「脆弱性」というのはWindowsなどのOSでよく問題になるもので、「悪意ある第三者によってデータを抜かれてしまう」セキュリティホールのことです。OSでセキュリティホールが見つかるたびに騒ぎになるのですから、よりによってCPUで見つかったということで、大変な事件になってしまいました。
しかし結論から言うと、両社のCPUには
今の時点ではもう問題はありません。
AMD製CPUの脆弱性については、「管理者権限を持っていれば突くことができる」という、冷静に考えれば笑ってしまうような指摘でした。そもそも管理者権限にアクセスできた時点で、悪意ある第三者はセキュリティホールを突くまでもなく好き勝手に何でもできるのです。あまり深刻とはいえない話でしたが、それでもAMDはパッチを当てて対処しています。現時点では何も心配は要りません。
一方のインテル製CPUの脆弱性については、インテルは「バグなどではない」としていますが、いちおうセキュリティホールではあると認められるものでした。これについては、Huff Postの
サイトに面白い解説がありましたので、引用します。
動画もあります。
【Huff Postより】
ここにちょっと変わった八百屋さんがあったとします。店先には小さなカウンターしかなく、後ろに大きな冷蔵庫があり、野菜の在庫はすべて冷蔵庫に保管してありました。
表には看板娘のお嬢さんがいて、お客さんから注文を受けると、注文を裏にいる親父さんに伝えて、それを親父さんが店先にまで運んで来る、というスタイルで商売をしていました。
野菜の鮮度を保つ意味ではとても良いのですが、注文してから野菜の受け取りまでに時間がかかるのが、難点でした。
そこで、来店前に、eメールで親父さんに買いたい野菜を伝えておくと、前もって店先に持って来ておいてくれる、と言うサービスを開始したのです。素早く買い物が出来るようなり、お客さんも大喜びだし、売り上げも増えました。
ある時、このお店の常連のお客さんが、看板娘に年齢を尋ねたところ、教えてくれませんでした。
そこで、ハッカーの友達に相談すると、とても良い方法を伝授してくれました。
まずは、ハッカーの助言通りに、前もって、親父さんに向けて、こんなメールを送ったのです。
「今日は、お嬢さんの年齢の数だけリンゴをください」
そして、少ししてから来店し、まずは
「リンゴを18個ください」
と言うと、リンゴはすぐに出て来ました。
「もう一つください」
と追加しても、リンゴはすぐに出てきます。
しかし、ひとつずつリンゴを増やしていくと、24個目のリンゴを注文した時に、看板娘は、
「ちょっと待ってください」
と言って、親父さんに追加のリンゴを冷蔵庫から取り出すように頼みました。
これで、親父さんが前もって冷蔵庫から店先に持ってきておいてくれたリンゴの数が23個だったことがわかります。つまり、看板娘の年齢は23歳なのです。
とても手の込んだ手法ですが、これと同様の手法で、Intel の CPU を搭載したパソコンからデータを盗み出すことができることを、セキュリティの専門家が発見してしまったのです。
……ということです。
インテルは、この脆弱性についてマイクロソフトとアップルに連絡し、WindowsとmacOSにパッチを当てることで解決しています。
一方、5月に指摘された脆弱性については、セキュリティパッチ第1弾を5月に、第2弾を8月にリリースする方針です。8月は本記事を書いている時点では未リリースですが、脆弱性を突くのはむずかしく、危険度も「中程度」とされますので、そんなに心配することはありません。
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